猛暑お見舞い申し上げます。先日の3連休で軽い熱中症になってしまい週明けの作業でご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。今は復調しております。
今回はAPTCOでリフトアップを施行させて頂いたL/C150のリアサスペンションのリセッティングについてご紹介したいと思います。
オーナー様のリクエストはキャンプに行く際にリアのラゲッジスペースにキャンプグッズ等を満載にするそうでリアの車高がかなり下がってしまい結構な前上がりになるのと高速コーナーでのロールを抑えたいとの事でした。
APTCOが推奨しているサスペンションについてはショックアブソーバがFOX、コイルスプリングはアイバッハになります。FOXは乗り心地の改善とオーバーホールやチューニングが可能でありながら安価なモデルがあるのとデザイン性と機能性が高いところがオススメのポイントです。アイバッハに関してはコイルスプリングメーカーのトップブランドなのは勿論の事、実際にオフロードレースに使用されているスプリングを50lbs単位のレート毎に選択が可能なところです。
個人的には自分のレース用車両でFOXとアイバッハのセットアップで何度もショックセッティングを行なってきた経験がサスペンションチューンのセオリーになっているのでこういった機会にフィードバック出来るのではないかなと思います。
今回は積載重量に合わせたサスペンションチューンが目的なのでコイルスプリングのレート変更を実施しました。オーナーさんのリクエストに合わせて100lbsアップをチョイスしました。
こちらがBEFORE
こちらがAFTERです
リアのタイヤとフェンダーアーチの隙間で車高の違いが分かるかと思います。後は実際にキャンプへ行く時にラゲッジに荷物を満載した際の車高を見てコイルスライダーで車高の上げ下げの調整をする事が可能です。
そしてこういう時に効果を発揮してくれるのが減衰調整です。2.0IFPモデルにはLOW SPEEDのアジャスターが付くオプションが選べます。低速走行時のモーグルや急なカーブの登坂路でリアのロールを制御してくれる便利なアイテムです。
窒素ガスを規定圧まで再封入して完成です。今回は助手席側のガス圧が低かったので余計にロールが目立ったのかもしれません。帰りの道中ではリアのロールが抑えられた様でビシッとした感じになってくれたとのコメントを頂いたのでリクエストにはお応えできたようで何よりです。
最後にパンハードバーのヘイムジョイントのメンテナンスも忘れずにです。APTCOではユニボールのルブにはドライタイプの物がオススメです。ボール内部のTPFEにも同系成分のフッ素が宜しいかと思います。これはまた別の機会にご紹介します。
リフトアップと言っても様々な方式がありますがお金をかけて乗り心地を犠牲にして見た目だけスゴイと言うのはAPTCO的にはナンセンスです。見た目も乗り心地もそしてバランスも良いのがベストではないでしょうか。
似た様な車高のL/C150は沢山いるかも知れませんが装着されているパーツで差をつけるのがAPTCO流です。